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かくう の じこじつげん

昼頃、小さな用事がいくつかあって新宿へ。

帰りに修理のため預けてあった靴を受け取った。履いてみたらあまり具合がよくない。この靴自体がダメなんじゃないかという気もする。

私は足首の関節が異様に柔らかい。ぐにゃぐにゃと曲がる。それを支えるにはこの靴の革は柔らかすぎるのだ、きっと。

家で二・三件打合せの電話を掛けてから整骨院に行くことにした。このままでは身体が痛くて何もできない。

施術を受けると少しマシになった。激しい睡魔に襲われたので、友人と夕飯を食べたあとはすぐに帰宅。

いくつか打合せのメールを書いた。それと劇作家協会に本を注文。この前出版された戯曲集、送られてきた分は公演で全部売れてしまったから。

ありがたいことだ。

メールが済み、調べ物を済ませたところで爆睡。

目覚めると身体の痛みはだいぶ和らいでいた。

体力が回復したら、明日あたりから片付けを始めよう。

大学時代から溜めこんでいる創作のためのノートやメモ。ダンボールに何箱も持っている。捨てられないでいるガラクタなどなど。

顔を洗いながら考えた。本になった『しびれものがたり』について。あの物語の結末について。私自身はとても「しびれ」られない。しびれる気もない。

それなのに、登場人物たちは生きる手段としてのしびれを肯定する。そして生き抜こうと決心するのだ。

結局私の書く台本はすべて自分のできないことを実現するために書かれているのかもしれない。

この作品に限らず、どの物語も、理性では納得できるが感情的には飲み込むことが不可能な結末ばかりだ。

無意識的な行動とは言え、架空の自己実現のために、自分を救うために、物語を書いてきたのだと思うと、胸が悪くなる。

自分の書いたものを客観的に見られるのも、ある大きな苦痛を経たせいなのだと思う。

そしてその苦痛にしびれてしまわなかったからこそ、なのだとも。

かつてないほど私は今、冷静だ。

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