こうげき と しげき の ちがい
問題がある、という話を何度か聞いていたので、
普段は参加していない劇団員ミーティングに参加してみた。
確かに雰囲気が良くない。
自由に発言できる感じがあまりない。
メンバーはふだんはあんなに仲良しなのに、何故だろうと思った。
逆に言えば、仲良しじゃなくても普通、仕事場ではもっと有意義で刺激的な話し合いをするものだと思っていた。
報告に関して、ねぎらいや気遣いの言葉がほぼ皆無。
明らかに礼儀として感謝の言葉が必要なシーンで、それがないこと。
仕事に関する話し合いなのに感情的な表現や、無駄にトンがった言葉、ネガティブな表情が多いこと。
反対に、ポジティブな反応や喜びを分かち合う機会に乏しいこと。
などが原因だろうと思った。
みんな芝居が好きだから役者たちもそれぞれ制作面のスタッフワークをこなしているが、それ自体に楽しさややりがいがなければ続けられない。苦労と同じだけの喜びがなければ。
だけど、これでは楽しみを感じることなどほど遠い。
ふだん雑談なんかしてる時にはそうじゃない人が、何故仕事となると、こうなってしまうのか。
仕事って右から左にさばくってことじゃないのになあ、と思う。
「正確な言い回し」と「キツイ言い回し」は全然違う。
「攻撃的なひとこと」と「刺激的で興味深いひとこと」はまったく違う。
もっとみんなが自由に楽しく仕事ができるよう、私も何かしなければ。
今は創作面の仕事だけで手一杯で、制作面の作業はほとんど手伝うことができないが、打ち合わせに参加して、刺激物としての役割を果たすことくらいはできる。
役者の仕事もスタッフの仕事も知的な喜びを伴う作業には変わりない。
その楽しさをみんなが存分に味わえるよう、どうにかしたい。
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