むらさきいろ の せかい
午後、お誘いを受け、音楽スタジオへ。
この組曲は、私の芝居の読書感想文のようにして書かれたものだそうだ。
今日はその稽古に立ち会った。
重たかった心が少しずつほぐれてゆくのを感じる。
どの曲にも独特の雰囲気がある。
薄暮、闇、路地、運河、夜空……流れ星……。
演奏家二人のやりとりもとても新鮮で、楽しかった。
稽古が終わると、そうそうに退散した。
ひょっとしたらもう少し長居しても許されるのかもしれないが、
早く帰ってゲームの台本を書かなくては、という気持になったのと、
今は少し精神的に病んでいるから、おかしなことを言って迷惑を掛けるといけない、と思った。
何かの拍子に泣いてしまいそうだ。
それは、なんとなく、フェアでない気がする。
相談に乗ってくれそうな人の前で泣くのは、とても卑怯だ。
小さな同居人と早く会いたい。
薄暮の中、急ぎ足で園に向かった。
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