子を産む経験をたとえ持たなかったとしても、
私はやはり、子どもを育てていたように思う。
愛が自己拡張でないことが
こんなにはっきり確かめられる機会は、他にない。
一日に何度も、好きだよ、と叫びたくなるなんて。
絶対に報われないのに。
確かに先方も私のことを熱烈に好きなようだが、
それはおそらく成長とともに、変化してゆく。
少なくとも熱烈でなくなることは確かだ。
でもおそらく私のほうは、死ぬまで気持が変わらない。
そういう意味ではまったく釣り合っていないし、
報われもしない。
というか、報われてはいけない。
私の思いが重荷になって、
小さな同居人の足を引っ張ることになったら、と考えると、
今からヒヤヒヤする。
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