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からっぽ の ぶたい

午前中はゲームの執筆。

午後は稽古場へ。

夕方から劇場下見。

小さな同居人を園から引き取り、連れて行く。

9ヶ月ぶりくらいに劇場スタッフの方と再会。

小さな同居人はまったく警戒しないところを見ると、

おそらくよく覚えているのだろう。

採寸などは同行してくれたワークショップの子に頼み、

私は、がらんどうの舞台をじっと見つめていた。

ラストシーン、どのようにすればよいか……。

突然、小さな同居人が舞台を指差し、小さく何か口ずさみ始めた。

去年、あの場所で音楽が鳴り、役者が演じた。

そのことを思い出したのかもしれない。

同居人は新しい場所が苦手だが、

ここではものすごく落ち着いてリラックスしている。

まったく物怖じしない。

やはり覚えているのだ。

そうだね。お腹にいる時も含めると、この劇場は三度目だもの。

誰もいない客席に並んで座って、二人でバナナを食べた。

シーンと静まりかえったからっぽの舞台に、

私も小さな同居人も、思い思いの芝居や音楽を思い浮かべた。

舞台はからっぽなのに、

そこにはありとあらゆるものがあるように感じた。

音があふれてきた。

光が渦巻いて見えた。

そこにはすべてがあった。

幸せな時間だった。

帰り際、劇場のY氏と同行してくれたTちゃんに

心からの謝意を伝えた。

本当にありがとう。

ありがとう。

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