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2012年2月

やさしいから

小さな小さなお雛様を飾った。

着物から調度品まで、すべて和紙でできている。

精巧な作りの5段飾り。

可愛い。

産まれてまもなく、考え抜いて、とりわけ小さいものを選んだ。

小さな同居人が成長して独立する時に持っていけるように。

これならどこにでも持っていけるし、どんな空間にも似合う。

今年は、上空に花の飾りを吊るし、後ろには和紙をあしらってみた。

深夜、近所に住む、ライター仲間が訪ねてきた。

最近、終わった共同の仕事の打ち上げをする。

私は酒は飲めないが、お茶を飲んで、お煎餅をひたすら食べる。

そして喋る。

素敵な人を時々見かけるけど、縁はないねえ。

ポリポリ食べながらそんな話をする。

彼女といると、女の子に戻ったみたいな気分になって、ちょっとウキウキする。

そういえば、朝も女の子気分だったっけ。

小さな同居人が自転車の後ろで話していた。

「きょう、ほいくえん、おさんぽいくかな?」

「行くと思うよ。どこに行きたい?」

「こうえん」

「こうえん着いたら、誰と遊ぶの?」

「Kくんと あそぶの」

「どうしてKくん?」と私。

「Kくんは やさしいから」

「ふうん。そ、そっか……」

ちょっと動揺してしまった。Kくんやさしいのかあ、そうかあ。

Kくんは小さな同居人と誕生月が一緒の子。

お誕生会の舞台で手をつないだのがきっかけで、

その後もしばしば小さな同居人の手を握っているのを見かける。

どうも、それが使命だと感じているようなのだ。

小さな同居人は最初、それが気に入らず、手をはねのけていたけど、

今は慣れてきて、好きになったのか?

押しに弱いタイプかもしれない。

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やさしい ひと は つよい

昨夜、夜更けに友人からメールがあった。

嬉しかった。

つらいときにはいつも、顔が自然に思い浮かぶ。

2月は思い出す瞬間が多かったように思う。

忙しそうだから、ものすごく時々しか連絡しないけれど。

ほんとに優しい人は、強いんだ、ということを実感させてくれる人。

近いうちに会うことになった。

ああ、何を話そう。

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かんじょう の つぼ

やっと実習が終わった。
月曜日に実習録を提出に行き、もう一度指導を受けるのであるが、
とにかく正式な期間は終わったのでひと安心。

終わってみたら、「本当の気持ち」が分かってきた。
感情を認識すると、仕事がむつかしくなる場合もある。
そのような場合、人はなるべく「感情の壺」に蓋をして、作業を続けるのがふつうだけれど、
今回もそうだ。

で、そのような場合、終わってみてから、
壺の蓋を取ってあふれてきた感情を通して過ぎ去った日々を追体験する。

感情自体に関しては、半年くらい経ってから書ければ書こうと思う。
とにかく、子どもたちと先生方には感謝である。

幸運なことに
一つ仕事の締め切りが延びた。

嬉しいね。
数日のんびりして、身体を休めたい。
といっても今月末、プロットの締め切りはあるんだけど。

とにかく整骨院に通ってこの肩の張りをなんとかしたい。

3月はまたいくつか締め切りがある。

心身ともに整えてから挑みたい。

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10

月曜日から金曜日まで実習。来週も。

ほんとうに毎日しんどい。

気持的には乗り切れないほどではまったくないのであるが、直前まで仕事の締め切りできつい日々を送っていて、直後にこの実習。

肉体労働で睡眠3時間はきつい。

子どもたちはとても可愛い。

私に毎日絵をくれる子、「先生(私のこと)を描いた絵を部屋に貼ったよ」と言ってくれる子、悪態をつきながら顔を寄せて甘えてくる子などさまざま。

突出した能力を持っている子も見つけた。おそらく生まれつきなのではないか。

目の前にない水道の蛇口を正面から描いたり、横向きで描いたりする能力を持っている子だ。

見たことを写真のように覚えていられる能力があり、それをそのまま表現できる。

積み木も、普通の子がやらないような高度な組み方をする。

しかし自分に何か自信のなさそうな雰囲気がある。周りの大人が気付いて、上手に環境を作ってやり、適度にほめてあげたら、きっと伸びるだろうな、と思う。

時々、「素敵な絵だね」と言って絵を見せてもらっている。嬉しそうにもっともっととどんどん描いてくれる。面白い絵ばかりだ。

小さな同居人は、ますます複雑な会話をするようになった。

「まま、おばけこわい?」と訊くので

「こわくないよ」と答えると

「おとなだから?〇〇(小さな同居人の名前)はこわいよ」と言う。

「こどもだから?」と訊くと小さくうなずいた。

保育園の連絡帳に

三輪車を「かわって」と友だちに言われて、「10と5かぞえてまっていて」と答えた、

と書いてあった。友だちは「わかった」と言って、ちゃんと数えて待っていたらしい。なんか二歳児っぽくない。

たぶん私が時々、20数えて待ってて、とか10数えて、とか言って時間を稼ぐのをマネしたのだろう。

何でも真似するから、おかしなことはできないな。あんまり。

去年の11月くらいからお風呂のとき、自分から20まで言うようになったが、数えるというより、唱えているという感じ。

数は4つまでは数えられるようだ。この前、豆を数えて食べているのを目撃した。5つ以上だと、何故か10くらいまでいってしまうのだ。不思議。

たぶん友だちに要求した「10と5」って小さな同居人にとってはとても大きな数字で、その間、三輪車に乗っていられるだろうルンルン、ということなんだろうな。

会話はあまり2歳児っぽくないけど、そう考えると可愛いね。

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にゅうこう した

年末から関わっていたゲームの仕事、すべて入稿。

ほんとに疲れた。

お疲れさまパーティを一人でしたいが、今、酒も飲めないし、

あさってから実習に入るため、なんもできない。

つまんないねえ。

さびしいねえ。

まあ気持ちを切り替えて、すべて修行というスタンスで頑張るしかない。

明日は買出しと実習の準備。

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キャラメルクッキー

ああ、もうしんどい。

ついついお菓子を食べてしまう。

自分の都合で、土曜日にどうしても入稿したいので、今日明日が正念場だ。

実習終わったらひといきつけるかと思ったら、

別の仕事の締め切りが月末。

なんとか気持ちと身体の折り合いつけて頑張るしかないな。

深夜、昔の同僚からメール。

こういう時間に台本書いてると、

一人で深海を歩いてる(何故か泳いでるのではなく、歩いている)気分になるが、

少し孤独から救われる。

寂しがり屋だと人から言われるし、自分もそうなんじゃないかと思っている。

でも実際は、舞台で演出するほかは、たいていの時間、一人で仕事しているわけで……。

ほんとに寂しがり屋なのかな。

そうだったら、こういう生活を選ばないよねえ。

あ、でも。

小さな同居人がいるから、一人ではないのか。

ああそうだ。

孤独でもなんでもないね。

考えてみれば。

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ぜんぶ のんじゃったよ

今日は吐き気がするほど書いた。

明日は午後からドラマCDの打ち合わせで恵比寿に行かねばならないし、

あさっては小さな同居人とともに、午前中は大学病院。

少しでもゲーム台本を進めておかねばと、気が焦る。

深夜、今回組んで仕事をしているライターから電話。

執筆内容と技術的な問題について相談を受ける。

一応、知っていることを伝えようとするが、なかなかうまく言葉にできない。

でもまあ、力のある人だから、私の説明がつたなくても、理解してくれただろう。

ああ、ピアノでも弾いて一日過ごしたい。

それと、例の素敵な目をしている人の顔もちらっとでいいので見たい。

でももしかしたら、もう顔を合わせる機会はないかもしれないな。

それはそれで、いいような気もする。

小さな同居人は、たくさん嘘をつくようになった。

私の豆乳紅茶をそっと飲んでしまってから、

「ままの おこうちゃ うさぎちゃんが ぜんぶ のんじゃったよ」などと

しらっとした顔で言ってくる。

私の紅茶と小さな同居人用の紅茶は別に作っている。

カフェインが気になるので、小さな同居人用のは紅茶はごく薄くして、豆乳と蜂蜜が入っている。

「ええ?ママの飲んじゃだめだよう」と言うと、

「だめだよ、うさぎちゃん」などと、うさぎ(のクリップ)を叱っている。

まったく面白い。

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につまってくる

午前中から動物園へ出掛けた。

まあ目的は動物園の片隅にある乗り物たちに乗ることなのだが。

小さな同居人はメリーゴーランドが気に入ったらしく何度も乗りたがる。

寝てもさめても「お馬さんに乗りたい」「乗る」と言う。

夕方帰ってきて、ご飯の用意。

お味噌汁と煎り豆腐、大根と厚揚げの煮物、ご飯、ほうれん草のおひたし。

煎り豆腐は、私が大好きな味に仕上がった。

深夜、台本書いていて頭がぼうっとしてきたので、

昔の同僚Nくんに電話した。

フワフワと軽ーい語り口の人だ。

久しぶりだから近況を報告しあう。

しばらく沖縄に帰っていたとのこと。

そのうちお茶でもしよう、ということになった。

話していて気付いた。

私は最近、ちょっと素敵な出来事があり、時々そのことを繰り返し思い出して楽しんでいる。

それは、ただ単に、逃避なのだ。

たぶん、執筆に追われていなければ、きっとその出来事に関して素敵だと感じないのではないか。

人間は自分の心を守るために、感性まで変えるのだ。

これに気付いたからどうってもんでもないけれど。

Nくんには素敵な出来事の内容だけ話した。

「いいじゃなーい。いいねいいね」

とまたフワフワとしたリアクション。

明日は、整骨院でも行こうかな。

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きばらし

何か気晴らしが必要かもしれない。

だんだん、仕事をするのが苦痛になってきた。

たぶん、量が半端ないせいだと思う。

ゲームの仕事だから、大量なのは仕方ない。

大量にある程度のものが素早く書ける、ということで私にオハチが回ってきているのだ。

期待に沿うよう頑張らねばならない。

でも気晴らしの内容を考えるだけで、また頭が痛くなる。

テレビを見るとかでもいいんだけれど、

小さな同居人が目を覚ましたら中断しなければならない。

そう考えると、テレビは気晴らしとしては適当でない。

じゃあなんだろ?

うう、今キーボード叩きながら寝そうになった。

いかん。

意識を失う前に、少しでも仕事をすすめなければ。

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もち

昨日、小さな同居人が微熱。

ご飯を食べ終わってすぐに眠たがったから、7時半頃寝かしつけた。

次に目をあけたらなんと朝でした。わはは。

3本くらい書き損なったよう……。

うう、苦しい展開。

まあなんとかなるか。毎日こつこつ頑張るですね。はい。

今朝は小さな同居人を医者に診せて、それから自分も医者へ。

なんか咳が止まらぬ。

来週末から実習なのに、マイコプラズマとかだったらどうしようと、不安。

とりあえず抗生物質をもらって根治することにした。

去年マイコプラズマを二回やったし、大丈夫だろうと思ったら

医者曰くそんなことないらしい。

仕事で、ちょっとモチベーションが上がることがありました。

だいたいmotivationなんてよく知らない言葉なのに使うのも恥ずかしいし、

長くて書きにくいので「餅」とでも書こうかしら。

「餅」

あながち意味的に全然違うとも言い切れないんじゃないかしら。

餅ってやる気につながるでしょ?

用例としては、

「最近素敵なことがあったので餅があがりましたよ」

みたいな。

餅+上がる というのはちょっと日本語として変だから

「餅がつける」が妥当?

「最近素敵なことがあったので餅がつけましたよ」

もはや意味不明。

仕事しよう……。

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ねぶそく

夜。小さな同居人が、咳き込んで何度も目覚める。

そのたびに抱っこして寝かしつけ、仕事する。

ひどい寝不足になった。

肌がガサガサでやんす。

しかし、小さな同居人は朝はすこぶる機嫌が良かった。

意外と深く眠れているのかもしれない。

今日は休診日。明日医者に連れて行こう。

私の寝不足をいつ解消するかだけれど、

いつがいいかな?

今から昼寝するのもアリだけど、

そんなことしちゃう自分が嫌だから、やっぱ夜かな。

今夜は仕事しないで眠ろうかな。

でもそういう眠いときに限って、寝てくれないんだよねえ。

イライラしないためにも今眠ったほうがいいのかも。

ま、一本仕上げてから考えるか。

ああ、でも仕上げたら料理してからお迎え行きたい。

やっぱ昼寝は却下。

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