おばけじゃないよ かぜだからね
ラジオで喋ったらなんとなく頭の中が整理されて、
また表現活動を続けていこう、という気持ちになれた。
何度かこうした場で喋ったことはあるが、こういうのは初めて。
パーソナリティーの亀井さんはほんとに聞き上手だ。すごいなあ。
書くことをやめようと思ったことはないが、
とにかく、久しぶりに気分が上向き。
学校では相変わらずピアノばかり弾いている。
やっと、指が動くようになってきた。小さい頃の半分くらい。
二十何年かぶりにピアノに復帰して一年。
去年は弾けば弾くほど、指の違和感に悩まされたが、
最近は、少し楽しめるようになってきた。
夏休み明けのテストの曲として、リベルタンゴのピアノソロの譜面を担当の先生に見せた。
「試験にはもっと華やかなのがいい」と反対された。
(曲が悪いのではなく、これをかっこよく弾きこなすテクニックがない、と判断されたのだろう)
ショパンのノクターンをいくつか弾いてみせたら、暗譜できるならOp.9-1がおすすめと言われた。
暗譜できんのかな……。
小さな同居人とお風呂に入っている時。
窓に、風に揺れる樹の影が映った。
小さな同居人は一瞬ハッとしたが、
「おばけじゃないよ、かぜだからね。こわくないよ」と自分に言い聞かせるように言う。
「そうだね。葉っぱの影だよ。でも赤ちゃんの頃は、怖がって泣いていたね」と答えた。
小さな同居人はしたり顔。
「うん。あかちゃんはねー、こわがるのよねえ」
もうお姉さんだものね。
でも一瞬、ひそかに怖いと思ったその感覚も、あってもいいんだよ。
大切な感覚だよ。
忘れないで。
| 固定リンク
最近のコメント