にんしん ごっこ
夜。
突然、小さな同居人が「あかちゃん が いるの」と大人びた微笑を浮かべながらふくらんだお腹をさする。
えええ!?どーゆーこっちゃ!
よく見ると、Tシャツがふくらんでいて、すそから猫のぬいぐるみの足の先がのぞいている。
そーゆーことか。はあ、びっくりした。
「ねこ の あかちゃん が いるのよ。このなかに」
と大切そうにお腹を撫でている仕草が、妙にリアルだ。
保育園で臨月を迎えているママを見かけるので、刺激を受けたのか……。
「そう。赤ちゃんがいるのね。素敵だね」と私が答えると
「あかちゃん は まあるくなってるのよ」と、得意げに教えてくれた。
何故あなたは知っているのだろう?不思議。
確かに赤ちゃんは丸くなって入っているのですよ。
「ままも わんわん の あかちゃん、 おなかに いれて」と要求してきたので、
仕方なく私も犬のぬいぐるみを妊娠した。
しばらくして小さな同居人は、妊娠に飽きたのか、「じゃあ うまれるよ」と産み落としていた。
ずいぶん早いですな。しかもめちゃくちゃ安産だし。
産まれた猫のぬいぐるみを、抱っこして「よしよし」などと言ってあやしている。
その後、自分が赤ちゃんの頃使っていたおくるみに、私の産んだ?犬のぬいぐるみと並べて寝かしつけていた。
すごいなあ。
もうママになれるじゃん。
と思っていたら、眠る時はやっぱりおっぱいを飲みたがった。
ときどき大人びた表情を浮かべたりもするが、まだまだ赤ちゃんなのだなあ。
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