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ぴんく と むらさき の ゆめぶたい

音楽劇『ちびたん と はずのくに』の上演を終えて、ほっとしている。

今回は、失敗も多かったが、得るものも大きかった。

小学2年生の男の子が見終わってから「物語って途中で終わるのが多いね」としんみり呟いていた、という話を聞いて嬉しかったこと。

涙が出た。

これこそ、私のやりたかった舞台だから。

その少年の小さな頭の中には、まだちびたんと仲間たちが空を飛び続けている。

なんて素敵なんだろう。

今回は、子どもたちの反応も本当に良かったなあ。

積極的に手を打ち鳴らし、歌ってくれた。

何より、小さな同居人がウキウキと楽しんでいたのが嬉しかった。

今回は何度かリハーサルにも立ち会い、舞台の準備にも参加した。

女優さんたちと一緒に空気入れを使い、ピンクや紫の風船を膨らませる姿の可愛かったこと。。

最後はすべての歌や音楽を覚えてしまって、

家でもずうっと口ずさむようになった。

大人の観客も、ラストシーン近くで涙をぬぐっている方がいらした。

私も泣いた。

不器用ながら、現実の世界で生きていく決心をするちびたんと仲間たちの姿には、心を揺さぶられる。

私も。

生きてゆこう、と思う。

終演後は、大切な人が来てくれているのに忙しくて挨拶もできなかった。

バラシの途中で、受付を通りかかると、

「素敵な物語でした」というメッセージが残されていた。

ありがとうございました。

頑張ってよかったです。

舞台美術に風船を採用したことは正解だったが、

上演中に割れてしまうことがあるということをもっと計算に入れて、

風船と役者の距離をとるなど、対策を取るべきだった。

子どものための舞台には、まだまだ学ぶことや、発見がたくさんある。

だから面白い。

これからも続けていこうと思う。

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