ながいことかかりました
学会の手伝いをやることにしたのは本当に失敗だった。
余興、などというものが私には向いていない。
というか、余興のための芝居やら音楽なんて、何だか馬鹿にしている感じで嫌悪感を感じているのにも関わらず、引き受けてしまった自分にも、嫌気がさす。
とにかく終わってよかった。
もう二度とやらない。
先週くらいに、昔気まずくなってしまいそれきりだった友人に、連絡してみた。
どちらも違ったパターンで居心地の悪い関係になってしまったのだが、
そのうち一人は、はっきりいって私のほうに全面的に非があり、
それを突然、謝りたくなった。
その人に電話してみた。
気まずさの発端となった出来事、もう11年くらい昔の話だからあまり覚えていないかな、と思ったらものすごく克明に覚えていた。
まったく恥かしいくらい。
めちゃくちゃな私の行動、記憶から消し去ってほしい。
謝ったら許してくれた。
というより、私が謝るずっと前から許してくれていたみたいだった。
昔も今も、この人の人間力にはいつもかなわない。
大丈夫。今度会いましょう、と言ってくれた。
あの時からどんな11年間を過ごしたか、お互いに話した。
話はつきなくて、夜更けまで。
昔の友人と長電話なんて、久しくしていなかったなあ。
本当に嬉しかった。
演劇関係の知人、特に制作や劇場スタッフの消息をきけたりしたのも嬉しかった。
あの頃は、自分のことが本当に大嫌いで、粗末に扱っていたから、他人のことも大切にできなかった。
それで周りの人に迷惑ばかりかけた。
居心地のよい場所をわざと壊したりして、めちゃくちゃだった。
去年、病気から回復して、生き方を変えようと決心して以来、
「私も、人も大切にしよう」と思っている。
無意識でそうすることはまだ難しいけれど、
自分の考え方のくせみたいなものを、しっかりと把握してコントロールすれば、
できるのかなあ。
許してくれてありがとう。
大切にします。
長いこと掛かってやっと分かりました。
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